脊柱(背骨)・骨盤の歪みの原因 2


前回(東日本大震災前)の投稿では立ち仕事をする人における脊柱・骨盤の歪みについて記載したが、今回は座り仕事をする人によくみられる背骨・骨盤の歪みについて述べる。

座位での腰部にかかる負荷は、立位での負荷と比較すると1.5倍ということが言われているが、それを知っている人はどのくらいいるのだろうか?一般的には立っているよりも座っている方が楽と感じてしまうのではないだろうか。実際には座っているときほど姿勢に注意を払わなければいけないのである。昨年発表されたカナダでの研究結果では、座位で腰部のX線撮影をしたところ、被験者全員に腰仙椎(背骨の腰の部分)扁平化が起こり、ギックリ腰や慢性腰痛の原因となる可能性が報告された。 

上記にプラスして、片方のみ脚を組む癖があるという人ではどのようなことになるだろうか?一方のみ脚を組むことで骨盤が捻じれ、一方の腰に負荷が掛かり、左右の筋肉のバランスも崩れてしまうことになる。腰痛が出ても当たり前ということになる。もし、腰痛が出なくても、この腰部筋のアンバランスが原因で首や肩に補正が働き、頚部痛や肩凝りの原因となるだろう。

また、座り仕事をしていて、背中を丸めていたらどうだろう?PC作業などで手、腕は身体の前にあり、腕の付け根の肩甲骨が外側に引っ張られてしまうのである。この姿勢により、肩凝りや背部痛が起こってしまうのである。加えて、この状態で頭を前傾して作業を続けたら頸椎の正常なカーブ(反り返り)を失うことになり、頚部痛、頭痛の原因となる。

以上のことからも、普段の姿勢に気を付けることの重要性が理解できる。
上記の姿勢に心当たりがある読者の方は、早めの対処をお勧めする。


カイロプラクティックドクター小倉のカイロコラム

カイロプラクティックドクターを、そして医療の道を志す皆さん、当JCDC仙台校にて、一生の技術となるカイロプラクティック技術を身に付けませんか!私が今まで学んできた事や数多くの臨床経験から得た知識を基に、カイロプラクティック先進国であるアメリカの教育と同レベルの充実した教育を責任を持って行います。

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