カイロプラクティックとは (その2)
カイロプラクティックの創始者であるD.D.Palmerは、カイロプラクティックの三大要素として、「哲学」「科学」「芸術」を提唱した。
「哲学」とは、カイロプラクティック独自のヒトの身体に対する独自の考え方を持つという意味であり、他の医療とは異なる症状の原因に対する考え方を示した。しかし、医学の発展に伴い、現在では、その考え方は西洋医学と重複する部分があると思われる。つまり、整形外科分野においてもカイロプラクティック的考え方が徐々に取り入れられているということである。
「科学」とは、カイロプラクティックは科学的根拠の下行われる治療法ということである。それは、我々が行う矯正には常に医学的根拠があり、ただ関節の音を出すというものではないということである。従って、カイロプラクティック施術を行うためには医学的知識を学び意味のある矯正を行わなければならない。
「芸術」とは、カイロプラクターの徒手検査による診断のための敏感な手指及び物理学(てこの原理など)を利用した芸術的な矯正を意味する。それは、カイロプラクティック矯正は力任せの強い施術ではなく、矯正部位の関節構造を考慮した、生体力学的施術であるということである。
我々カイロプラクターは、これら三大要素の意味を常に念頭に施術にあたらなくてはならない。
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